〜茶色い悪魔編〜
「悪かった!!」
地面に崩れ落ちる様に土下座をしたのは、あの男。
額を地面にこすりつける様にして、必死での許しを乞うキリン。
ハァ、なんて情けない…
サングラスを外したヤツのつぶらな瞳には、涙の滝が出来ている。
「許さん。帰ってから、たっぷりと灸をすえてやる。」
パチン
指を鳴らす。
その音を聞いてから、我が仲間の何人かがヤツに近付いて、木の棒を取り出す。
パチン
更に指を鳴らすと、彼らは紐を使ってヤツの手と足を棒に縛り付けた。
「さあ、帰るぞ」
送り込んだ刺客はよくやってくれた。
キリンを誘惑した上に、ここまで導いた。
こいつには少し、我らのルールを教え込まなければならないだろう。
店の商品を横領しようとした罰だ。
「許してくれよ〜、俺が悪かったよ〜」
逆さになりながら泣き叫ぶキリンは、ひどく滑稽に見えた。
そして、呆然と立ち尽くすヒヨコ、カッパ、シューを背に歩き出す。
我が仲間たちも後に続き、月明りの下、人気のない道路を行進して行った。
―おしまい―