なんだかんだ到着はギリギリで、席にたどり着いたら即オープニングがスタート。

今回はアリーナ席でなく、2階指定席。

そんで右側。

なんとなく来ちゃったので、オペラグラス持ってきてないよ。

でもまぁ、あたしの気になる顔の濃い人は、向かって右側ポジションだからいっか。

彼ら動き回るから、さほど意味はないのだけれど。

オープニング映像が終わって派手な花火と共に4人が登場。

4人?…だっけ?

ま、あたしは濃い人見に来たんだから、メンバーが何人かなんてどうでもいいわ。

その時あたしは、彼らの後ろに何物かが潜んでいることに全く気が付かなかった。

濃い人に注目し過ぎていたためか。

少年をかたるにはかなり無理がで始めた彼らの動きはやや重たかったためか。

メンバーの誰かの特殊能力によって、半径数メートル以内の視界が悪くなっていたためか。

気が付いたときには、濃い人の横に爛々目を輝かせた獣が姿を現していた。

姉さん、妖気です!

ってか、誰もアレに気付いてねーの!?

驚いて周りを見回したら、「わかば…」と 呟いて、ポカンとステージを見つめる長身の女性が。

えっ!?

あのケモノ、ワカバっていうの?