妖精の国のガラム・マサラ王の娘、プリンセス・アナベルがプリンス・チャーミングを探しに旅に出ると決心したとき、唯一彼女が持ち出した(連れ出した)ものがあった。
これは、そのアナベルが連れ出したものが繰り広げる、主婦の知恵とパワーと、ほんのちょっとの悲哀が混じった、心温まるお話である。(そんなバカな!)
プリンセス・アナベルがお城を出て6日目。
クローブ「もう6日目かぁ・・・」
ローリエ「あら、クローブったらどうしたの?」
ホロキア「昨日からため息ついてばかりじゃん」
バニラ 「あのね。趣味の美容に時間がかけられなくてストレスみたい」
ペッパー「ああ。親子揃ってエステ通いだもね(子ども5歳なのに)」
説明しよう!5人集まっているが時々は話がかみ合う彼女たちはキッチンおばさんず。プリンセス・アナベルが生まれたときから護衛や身の回りの世話をしてきた、超ベテラン主婦たちなのだ。疲れが出てきたのか、だんだん脱力トークモードになってきているが、しっかりアナベルのあとを追っている。
3日目は、どうにかしようとわたわたしているうちにアナベルが問題を自己解決してしまい、良いとこなしだったおばさんずだが、めげずにアナベルの世話をしようと頑張っている。
バニラ 「あたしもオイルマッサージに行きたいわ」
ペッパー「うんうん。シロダーラがいい!」
ホロキア「灼熱のサウナに行きたい。ガオーっ!!!」
クローブ「いいえ!夏はやっぱりロミロミよ!」
ローリエ「あたしは森林浴でいいわ・・・」
おもいおもいに希望を主張しているが、アナベルの護衛をしている身としては所詮現実的ではない。
その時、前を飛んでいたシャボンの中からのんびりした声が聞こえてきた。
アナベル「アタシはお肌がピチピチになりたいなっ」
もちろん、おばさんたちの騒ぎが始まった。
ローリエ「ここはやっぱり、森林浴よね。木を生やすわ!」
ホロキア「あたしが火吹いたら余計肌が荒れるわ、ガオーッ!」
バニラ 「何言ってるの!ハワイよ、絶対ハワイ!!!(?)」
ペッパー「いや、インド!インドしかないっ!」
クローブ「あたしが金箔パックするわ」
クローブは美の伝道師(!?)得意の金で、パックをしようというのだ。
アナベル「それ、なんか効きそうだねッ」
珍しくアナベルが積極的におばさんずメンバーの提案にかなり積極的に賛成した。
ホロキア「やったわね、クローブ!」
バニラ 「どどーんって、やっちゃえ〜!!!」
ペッパー「腕の見せどころよ!」
ローリエ「あなたならきっとアナベル様を満足させられるわ」
クローブ「プレッシャーかけないで・・・」
一同 「・・・・・・。」
一同 「・・・・・・。」
アナベル「・・・く・・・ぐるじい・・・」
おばさんず「!!!!!」
説明しよう!クローブはアナベルの全身に塗りたくった金箔は、皮膚呼吸を止めてしまった。クローブは鼻から息を吸って金箔を一緒に吸わないように鼻栓をし、唇まで金箔を塗ってあまり口を動かせないようにしてしまったので、アナベルは空気を体内に取り入れられなくなってしまったのだ。
おばさんず「アナベル様!大変!!!」
慌てて金箔をはがして、アナベルはホッと一息ついたのであった。
しかしお肌はピチピチになっていたので、アナベルはその後ご機嫌であった。
頑張れおばさんず。クローブは金が僕。彼女たちの活躍(?)はまだまだ続く・・・はず!