妖精の国のガラム・マサラ王の娘、プリンセス・アナベルがプリンス・チャーミングを探しに旅に出ると決心したとき、唯一彼女が持ち出した(連れ出した)ものがあった。
これは、そのアナベルが連れ出したものが繰り広げる、主婦の知恵とパワーと、ほんのちょっとの悲哀が混じった、心温まるお話である。(いや・・・)
プリンセス・アナベルがお城を出て5日目。
ホロキア「ゴミの分別が大変!」
ローリエ「でもエコは大切よ」
クローブ「うちはダンナがやってる」
バニラ 「ゴミが出ないように料理をひかえてるわ!」
ペッパー「それはただのサボり・・・」
説明しよう!5人集まっているがいささか生活臭がにじみ出すぎている会話を繰り広げる彼女たちはキッチンおばさんず。プリンセス・アナベルが生まれたときから護衛や身の回りの世話をしてきた、超ベテラン主婦たちなのだ。
4日目はアナベルのダイエットの手助けを失敗させたような成功させたような感じではあったが、家事に勤しんで美容がおろそかになりがちな主婦らしいといえば主婦らしい働きを見せてくれた。もっとも、中には家事よりも美容の方が得意なおばさんもいるのだが。
ペッパー「アナベル様のお部屋はいつもゴミが少ないわ」
クローブ「キレイなお部屋よね」
ホロキア「ゴミ燃やし係のあたしはラクしてる。ガオーッ!」
ローリエ「埃が少なくて、観葉植物の手入れもラク」
バニラ 「植物も恩返ししないとね☆(!!?)」
アナベルはおばさんたちの評価では相当キレイ好きのようだ。
その時、前を飛んでいたシャボンの中から微かなつぶやきが聞こえてきた。
アナベル「座りっぱなし。エコノミ・・・症候・・ぐん?」
素早く、おばさんたちが騒ぎ始めた。
クローブ「金のベッドで休むといいわ!」
バニラ 「お花のベッドよ!」
ローリエ「そこら中を燃やして暖めるわ!ガオーッ!!!」
ペッパー「土を柔らかくして休んでもらいましょ!」
ローリエ「恩返しっ!木を生やしてマイナスイオンよ!」
アナベルは、「恩返し?」といぶかしげにつぶやいている。
そんなアナベルお構いなしで、ローリエはアナベルのシャボンの中に向かって頭から木を生やした。
アナベル「マイナスイオ〜ン」
さすがリーダー。アナベルはとても満足・・・?
ローリエ「首が痛い・・・思い・・・」
程なくして、ローリエはふらふらし始め、そしてアナベルの方に倒れこんだ。
当然2人揃って転んだのである。
おばさんず「あっ!」
アナベル 「ドレスが汚れた・・・焦げた上汚れた・・・」
おばさんず「・・・・・・(しょんぼり)」
頑張れおばさんず。ローリエは植物と仲良し。彼女たちの活躍(?)はまだまだ続く・・・はず!