妖精の国のガラム・マサラ王の娘、プリンセス・アナベルがプリンス・チャーミングを探しに旅に出ると決心したとき、唯一彼女が持ち出した(連れ出した)ものがあった。
これは、そのアナベルが連れ出したものが繰り広げる、主婦の知恵とパワーと、ほんのちょっとの悲哀が混じった、心温まるお話である。(ハイハイ)
プリンセス・アナベルがお城を出て4日目。
ペッパー「うちの子(5歳)がアメフト始めたのよ!」
バニラ 「あら、うちの子はバレエよ」
クローブ「あたしたちの子はサッカーとカラテ」
ホロキア「あたし、娘と2人親子でヨガしてるわ」
ローリエ「うちの娘はソフトボールでキャプテンよ」
説明しよう!5人集まっているが時々は話がかみ合う彼女たちはキッチンおばさんず。プリンセス・アナベルが生まれたときから護衛や身の回りの世話をしてきた、超ベテラン主婦たちなのだ。子ども自慢でやや見栄張りモードに突入しそうになっているが、アナベルのあとをしっかり追っている。
3日目は、どうにかしようとしているうちにアナベルが問題を自己解決してしまい、良いとこなしだったおばさんずだが、めげずにアナベルの世話をしようと頑張っている。
バニラ 「プリンセスもバレエがお上手だったわ。うちの子も・・・!」
ローリエ「水泳もなかなか・・・シンクロも素敵だったわね」
クローブ「テニスウェアもお似合いだったわ」
ペッパー「ハングライダーお好きよね。普通に飛べるのに・・・」
ホロキア「バンジージャンプの挑戦されたときはビックリしたわ」
アナベルがチャレンジしたスポーツについてそれぞれ思い返しているが、評価は必ずしも実力とは関係のない部分であったりする。
その時、前を飛んでいたシャボンの中から小さな呟き声が聞こえてきた。
アナベル「最近運動してない・・・太ったかも・・・」
もちろん、おばさんたちは出番とばかりにアイディアを出し合った。
ローリエ「木で自然のトランポリンを作るわ!」
ペッパー「そこら中土だらけにして土運び競争しましょう!」
バニラ 「いいえ!競争するならお花摘み競争!」
クローブ「金山を用意して・・・金の採掘を・・・!」
ホロキア「手軽にサウナよ!ガオーッ!!!」
ホロキアは、むしろ自分が火を噴きたいだけのようにも見える。
アナベル「旅の途中だから、一番ラクなのがいい・・・」
アナベルの希望により、早速ホロキアはシャボンに向かって火を噴いた。シャボンはアナベルの力でかなり丈夫に作られているらしく割れることがないが、中の温度もなかなか上がらない。アナベルがシャボンの強度を少し弱めると同時に、ホロキアは顔を真っ赤にして力いっぱい火を噴いた。
アナベル「あっ!ドレスが・・・」
おばさんず「!!!!!」
説明しよう!アナベルが強度を弱めた瞬間、ホロキアの吹いた火がアナベルのドレスをほんのちょっと焼いてしまったのだ。
アナベル「15番目にお気に入りの旅行用ドレスだったのに・・・」
おばさんず「(しょんぼり)」
ションボリ効果なのかどうなのか、結果的にアナベルの顔は1ミクロン程度ほっそりした。ドレスが燃えてけど、結果オーライということで一件落着?
頑張れおばさんず。ホロキアは火が大好き。彼女たちの活躍(?)はまだまだ続く・・・はず!